人間の能力、特に速度には限界がある。100メートルを1秒で走る事は出来ないし、生きているうちに1人でスカイツリーを築く事も出来ない。それでもやはり人間にはすぐれた能力がある。そのため地上で生き延びている生物は、なにかしら人間以上の能力を持っている。だから我々は自然界の生物に出会う事は少ないのだ。
ところが海岸部、特に岩場で生きる生物の速度はゆったりとしている。そのため我々は様々な生物に出会うことができる。一緒に時を過ごせる。ここは子供たちの速度がシンクロする楽園だ。阿字ケ浦に初めて行ったのは20年も前の事だが、今も変わらない姿を残しているのは奇跡だと思う。浦島太郎は玉手箱を開けた瞬間この世界を失ってしまったのではないだろうか。(2012/8/14)
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