マガモの雛を見るのは久しぶり。
何年か前は5羽くらい連れて歩いているのを見たことがある。
例年、マガモは雪の降る前にやってきて春になるといなくなってしまう。必ず何羽かが残るが、餌を与える方がいるせいか子育てをするためかはわからない。
この公園、もともとはゴーカート場やバンガロー村のあった場所らしい。札幌のあちこちに遊園地めいた施設ができるまでは、たいそう繁盛した頃もあったという。しかし今はそれらの施設はなくなり札幌市が管理している。
公園の過去を知る世代は年をとっていなくなり、訪れるのは何も知らない私達の世代である。営利の匂いがしないこのさびれた公園にはほどよい安らぎがある。
実は母ガモは、雛を気付かれまいと自分の羽の下にかくして岸辺にいた。しかし私が近づいたので避けるように雛とともに池の中央へ。悪いことをした。