新年初の外食はカラバト・カリーになった。家から5分。
この店、年に数回は行く。藤野に住むようになって車で走っていると、「果ての果てまで行ってみないか 現地の味」と外壁に大きく書かれた建物があった。興味を持って入ったのが始まり。変なものに惹かれてしまう私の性分は小さい頃から変わらない。
当時は親父さんがやっていた。壁には北海道の画家、國松登の小さなゾウの絵が掛かっていたが今はない。現在は息子さんがやっている。
アジアの安レストランのしつらいで気楽に食事ができる。とはいってもメニューは1つ、パキスタンカレーだけだ。セットで注文する。
鶏肉をバラバラになるまで香辛料とともに煮込んだ甘さのないカレーだ。硬めのライス、スープはほとんどない。オイルをからめた野菜と、最後にチャイがついてくる。
客層も様々だ。古いケーターハムの後に大きな革のトランクを縛り付けたお爺さんを見た時はびっくりした。インドやパキスタンでは当たり前でも、日本ではめったに味わえないカレー1品で固定客を持ち、長年にわたって店を維持しているのはおそれいる。