毎年年末になると、エディトリアルデザイナーの松田行正から新刊が送られてくる。
今回は、PEEK-A-BOOK(ピーカブック)ーたのしい知識ー)。
古今東西の知識は、松田フィルターを通し、図化、ダイアグラム化されコレクションとなってゆく。知を遊ぶとは、まさにこのことだ。
この遊びが映画「2001年宇宙の旅」のモノリスと同じ比率の本に収められているのだからシャレている。パンドラの箱と玉手箱、サイボーグ009顔、3つ並ぶ文字、神と母を潜ませたゴジラとモスラ、・・・150項目。透明なビニールのブックカバーも斬新。
牛若丸出版は、創立以来オブジェとしての本を発刊し続けてきた。
出版物は店頭に置かれる期間は短い。創立当時でさえ3ヶ月が最長だったほど。今はもっと短いだろう。しかしインターネット販売は流通や販売システムを大きく変えた。「10年かけて売ればいい。」とは、以前、松田行正が語っていた言葉だ。
タブレット端末で読書をする時代、書店はオブジェショップになれるのか?
そんなことを感じさせる一冊だ。
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