これは映画の大部分を占めている戦闘シーンとは相反するもので、こんな美しいシーンをこの映画に入れていいものか、と思うほどだ。
今までブルーレイが特に綺麗と思ったことはなかったが、こんなに綺麗だったかと思い「ターミネーター2」を出してきて比べてみる。こちらは大したことない。
もうひとつ驚いたのは、戦闘員が建物に入ってゆく時のゲームのような1人称映像。カメラの前には銃がある。臨場感がある。リアルだ。映画が公開されたのは1990年。まだ3DCGの1人称ゲームは一般的ではなかった。
これはカメラマンのせいだと思い、調べると「バニシング・ポイント」を撮影したジョン・A・アロンゾ。おそらくフィルム映像がスゴイのだ。この映画の綺麗さとはブルーレイのデジタル技術ではなく、それ以前の問題なのだ。
次の日にみた「ザ・ドライバー」は、ずっと古い1978年の映画だ。しかしこの映画、車のスタントがスゴイ。町中のカーチェイス、地下駐車場内でドライバーの腕前を見せるシーンは圧巻だ。
今やCGでなんでも出来るような時代になってしまった。「アイアン・スカイ」などを見ているとハリウッドでなくてもあんな映画が出来てしまうんだと思う。しかし映画が始まった頃は、実際に起こっていることを記録するのが映画独特の技術だったはずだ。車はこんな風に走り、揺れ、滑り、きしみ、擦れ、衝突し壊れると。
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