この映画、プロモーションの方法がおかしかったのでは?
私は海洋冒険物かと期待して観始めてしまった。だから前半は退屈で、いつ冒険が始まるのかと、ずっとイライラしていた。そして期待したトラと漂流が始まった頃はもう疲れていた。しかもこの漂流も期待はずれだった。
そのころやっと監督のアン・リーが作ろうとしたのは、海洋冒険物ではない事に気づいた。もう遅かった。私の期待していたのは心温まる冒険物語であり、神の存在を知ろうとする少年の哲学的な話ではなかったのだ。
以前、小学生だった息子にジュール・ヴェルヌの「海底二万マイル」を読んでもらうと、「ネモ船長のウンチクをひけらかす様な喋りがうざったい。」という感想を聞かされたが、その事を思い出す。
もう一度、今度は字幕で観てみたい。ヤン・マーテルの原作を味わうつもりで。
子供の頃、インド洋のナギは鏡のような海面を作りだし、星が写ると宇宙の真ん中にいるような気分になって海に飛び込みたくなる、と聞いた。そんな美しいシーンがある。
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