なんという映画だろう。
映画とは、物語を映像で語るウソ(虚構表現)なのだと突きつけながら、それでもなお観客を楽しませてくれる技。これこそウェス・アンダーソン監督の真骨頂なのだろう。
舞台を見ているようにして、観客はいつしかこの語り口に引込まれてゆく。
子供を主人公にした大人向けの恋愛映画。
恋愛作品は、世間のしがらみを加えることよってリアリティのあるものに仕上がるが、恋愛など存在するはずがない、という子供の世界を前提にしているところがこの物語のミソ。まわりの人間は戸惑うばかり。
恋愛作品は、世間のしがらみを加えることよってリアリティのあるものに仕上がるが、恋愛など存在するはずがない、という子供の世界を前提にしているところがこの物語のミソ。まわりの人間は戸惑うばかり。
手作り感にあふれたセットデザインと衣装。独特なカメラアングルと色彩。
とある島で起きたオママゴトのような2人の逃避行には、「”大人の恋愛”なんてものはないよ!」といっているような痛快さ(?)と輝きがある。
0 件のコメント:
コメントを投稿