サッカー・ワールドカップ、日本はまだ勝てない。
ヨーロッパで大活躍する日本人プレイヤーを集めたチームに、私達は期待しすぎてしまったのかもしれない。これまで練習試合で勝っていた時は気づかなかったことが2つある。
1.クロスやシュートの際、選手は思い通りのプレイをさせてもらえていない。
2.報道は過剰な期待を蔓延させ、冷めた意見を取りあげてこなかった。恐ろしい。
こうなるとパワー不足のチームを率いてきたザッケローニ監督にも不信感をいだいてしまう。
サッカーは、他のスポーツのように試合中に作戦を変更することはできないのか? 堅いディフェンスが破れないならカウンターに切り替えることはできないのか?
バレーボールやバスケットボールにフェイントがあるように。野球にバントや盗塁があるように。相手を焦らせ疲労させる作戦が取れるはず、と思ってしまうのは素人考えなのか?
「自分たちのプレイをする。」というが、ワンパターンしかできないチームをプロとはいえない。ボクシングではパターンのつぶし合いになる。
相手は日本チームに「思い通りのプレイをさせない。」よう作戦を立ててきている。日本が横綱なら格下力士がどんな作戦を立てようとも撃破できるだろう。しかしそんな力関係とは思えない。
日本も、対戦国同様に「思い通りのプレイをさせない。」作戦が必要だ。通用しなけば作戦を変更する柔軟性がほしい。
それができないなら日本チームはキックオフ以前に敗北していることになる。それは監督の責任だ。
このままでは選手がかわいそうだ。非力とはいえ、Jリーグが始まった頃と現在では、雲泥の技術の差がある。
ボールのキープ力、シュートの精度といったかつての欠点は見当たらない。チャンスはあと一度ある。
監督は、選手たちに相手を自分たちのペースに巻き込む作戦を示してほしい。
ガンバレ! ザッケローニ。