庭には何らかの原因で草の生えてこない場所がある。そんな所にはいろんな花の種の入ったパックを買ってきて蒔いてきた。それでも芽はなかなか出てこない。
しかし去年、庭では見たことのない草が芽を出した。花は咲かなかったが、今年になって再び芽を出すと、成長し花を咲かせる。ルピナスだった。どこの庭にもある花だが初めて育った花を見るのは嬉しいものだ。
ルピナスにはあまりいい思い出がない。
初めて札幌に来たとき、勤め先の出来たばかりの建物の周辺は網に覆われて、グリーンの何かが吹付けられていた。不思議に思ったが夏が近づくとそこは一面の花園になった。
いろんな花が咲き乱れていたが最も多かったのがルピナス。
信じられられない数というか量。きれいを通り越してあきれてしまった。あまりにも強引なやり方・・。こんな花園の作り方があっていいものか。ここは映画のロケ地ではない。素直に喜べなかった。
今はそこは荒地だ。花は数年でなくなってしまい雑草が覆いつくした。もう一度あのやり方で花畑を再現しようする計画はない。荒地は安らぎを与えてくれている。
私はルピナスを見るたびにあの光景を思い出す。だから庭のルピナスはあまり増えないでほしい。
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