30年前に観たのが新宿ピカデリー。今回はDVD。
TVモニタを観ながら、こんな映画の作り方があるのか? と感心した。
TVモニタを観ながら、こんな映画の作り方があるのか? と感心した。
どんな作り方なのか。クロード・ルルーシュ監督の行なったマジックは以下のようなものだ。
戦争という壊れそうなテーブルに、家族という4種類のトランプカードを重ねて置く。テーブルはきしみ、カードは滑り落ちそうになる。
そのカードを順番にめくってゆくとしだいに若い数になってゆく。時々ジョーカーを追加する。
最後に、めくられたカードすべてをシャッフルして並べてみると、いつの間にかテーブルは新品同様になっている。
そのカードを順番にめくってゆくとしだいに若い数になってゆく。時々ジョーカーを追加する。
最後に、めくられたカードすべてをシャッフルして並べてみると、いつの間にかテーブルは新品同様になっている。
世代を超えた4つのエピソードを同時進行し、一気にまとめあげた監督の手腕に拍手を送りたい。
しかし親子二世代を一人二役で演じているため観客は混乱する場合もある。さらにスピーディーな展開のため一度混乱すると置き去りにされる場合も。
この”一人二役”という設定には比喩があり意図的なものだと思うのだが・・。
私は時間を描いた作品が好きだ。だから「愛と哀しみのボレロ」はその中の1つになる。
しかしこの映画、監督、あまり評判が良くない。残念。一度はDVDで観てほしい。★★★★★
SHINJUKU PICCADLLYと印刷された¥450のパンフレット