B-STYLE

[身近なモノの取合せで暮らしを満喫する]  [時の経つのを楽しむ] [偶然を味方にする] それらをBスタイルと呼ぶことにしました。

2013/09/23

木の枝を切る

こんな大きな枝を切ったのは生まれて初めて。

この木はウルシの仲間で秋には真赤になる。楓より赤が深い。8年前、そんな景色が玄関先に欲しいという勝手な思いから植えてみた。

成長が早く紅葉を見るための十分な大きさになっていたが、建物の陰になる場所だったせいか、なかなかそんな景色にお目にかかることはなかった。むしろ大きさが恐怖になってきていた。隣の家にも迷惑になりつつある。始末に負えなくなる前に枝を切らなくてはならなかった。切ってみて驚いた。木は重い。

庭に関心を持って自然とともに暮らしてみると、自分がその一部だと感じられて、心にうるおいが与えられる。自然はできるだけ放っておきたい。手を加えないほど癒される。
しかし人の生活の一部となるとそうもいかない。自然は人に気を使ったり遠慮したりしないからだ。だから時々こちらの都合に合わせて管理しなくてはならない。

庭作りで有名な絵本作家ターシャは、東京ドーム20個分の敷地に自然と融合した素晴らしい庭をつくり、わざわざ19世紀風の暮らしをしてきたが、死期が近づいてきた時、「そろそろこの庭も自然に返してあげないと・・。」と、語っていたのが印象的だった。この言葉を聞くまでは、ターシャの庭は管理をしない自然の庭だと思っていたからだ。