塀がない家なので、やや侵入してキノコの写真を撮っていたら、
「オヤジ、何をしてるんだ?」と、家の方が出てきた。75歳ぐらいの男性。
「すみません。キノコの写真をとって、インターネットに載せようと・・」というと、
「もっとすごいのがあるさ」と、見せてくれたのがこれ!
切り株の根もと、大きさは1枚が手のひらくらいある。やわらか。
「ここのキノコ、食べられるのか?」と聞かれたが、私にはわからない。よく見かけるキノコには、傘の裏側がスジ状のもの(椎茸など)と、スポンジ状になったもの(落葉など)があるが、この庭に生えているキノコはどれもスジ状だった。
ただこれだけでは毒キノコかどうかの判断にはならない。しかも同じキノコでも少しずつ形や色がちがう。
安全のために、ほとんどの札幌の人はキノコを採って食べるなどしない。
キノコ採りは専門家同行なら宝探しのように楽しいはず。
しかし山菜採りやキノコ採りでは、本当の素晴しいの場所は誰にも教えない。こうした秘密を共有できた時は、強い信頼関係がうまれた時だ。
野生のものを捕獲採集して味わうというのは、味もさることながら別の贅沢がある。自然の法則の中に身をゆだね、さらに運よく願いがかなったような。
それが狩猟採集生活の醍醐味でもある。