庭の雪が溶けたところにフキノトウが顔を出す。春を告げるトップバッターだ。
まもなく花が咲き別のとこから葉の芽が出てくる。
庭にフキがあるというのは手入れをしていない証拠で、わざわざフキを育てている家はないが、野趣があるので気にいっている。
秋に根を埋めておいたら翌年から根付いた。
強い生命力があり、大きな葉をつける。いやじつは増えすぎて困っている。
春になると道端や土手にたくさんのフキノトウを見つけることができる。
札幌に引っ越した頃、嬉しくなって子どもと一緒に取りに行き天ぷらにした。
「ただで山菜料理が食える!」
しかし最悪の結果に。山菜料理には下ごしらえが必要だった。
父は信用を失う。それ以来口にしていない。
フキノトウをみるといつもその時のことを思い出す。
子供から力をもらっていた自分。そして苦い思い出ダブル。