最近、小春堂に中庭を描いた絵が置いてある。藤野で映像のコンセプチュアル・アートを仕事にしている太田さんの描いたものだ。カウンターに置いて撮影させていただく。大きさは色紙大。水彩紙に描かれていて額はない。
写真ではわかりづらいが、空気感があって庭が広く感じるし、枝ぶりや葉の付き方は実物より美しい。自然を超えている。
写実もここまでくれば大したもの。東京の仕事が中心で海外からも依頼があるという。これが世界に通用するプロの仕事だと思った。
この夜の客は、私と息子の2人だけだった。マスターが、竹鶴政孝が作ろうとしたスコッチに似たものがあるというので一滴だけいただいた(名前はわすれた)。
スコッチは飲んだことがあるが、恥ずかしながらスモーキーフレイバーの効いたものは初めて。ウイスキーの燻製といったところ。燻煙の香りとネットリ感が味わえる。ハマったらたまらないだろう。
いつか、ストレートでシングル一杯ぐらい飲んでみたい。中庭の絵のようにサクラが咲いた頃、1人でひっそりと。
早くこないかな、春。