病気のお見舞いといえば、花が定番。
しかし、まさか花を病室に置けない時代になっていたとは知らなかった。
生花には、患者にとって危険なものが着いていたり、付着しやすいということなのだ。
一晩はベッド脇に置いたが、あとはナース・ステーションで預かってもらうことに。
せっかくいただいた花。病室から消える前に
写真を撮っておこうとベッドテーブルに置いて撮影。
何枚か撮った後、見てみたらこんな写真が写っていた。
花のうしろの映画の画面にわけの分からない字幕が?
”身にしみてひたぶるにうら悲し”か・・
どんな意味かと調べてみると、
ポール・ヴェルレーヌの詩「落葉」の一節。
ノルマンディー上陸作戦の暗号に使われた言葉だった。
たしかに、それまでうつらうつら見ていた映画は「史上最大の作戦」。
秋の日のヴィオロンのためいきの
身にしみてひたぶるにうら悲し」
(訳:上田敏 「落葉」から抜粋)
意味:季節の移り変わりの中、さらに去ってゆく秋を惜しむ。
鮮やかな花・・、60年代のモノクロ大作映画・・、ヴェルレーヌの詩・・。
・・今日はあまり考えないでおこう。
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