B-STYLE

[身近なモノの取合せで暮らしを満喫する]  [時の経つのを楽しむ] [偶然を味方にする] それらをBスタイルと呼ぶことにしました。

2014/01/22

パイプ

 
健康のために禁酒禁煙をはじめて3ヶ月になろうとしている。
飲酒をやめるのは辛かったが、毎日決まった時間に飲んでいた酒は不思議とやめられるものだ。

しかし喫煙はそうはいかなかった。決まった時間ではなく、吸いたくなったら吸っていたからだと思う。タバコの本数は少なかったが、気分を切換えるためには必要な生活習慣になっていた。

禁煙生活を説明する時は、車の運転を例に出す事にしている。マニュアル車を運転した事の無い方は分かりづらいかもしれないが、禁煙とはスクーターのようなノークラッチのダンプカー(そんなものは無いが)を運転しているような気分だ。

重い車(自分の気分)を、坂道やカーブで右足とハンドルを使ってコントロールしながら慎重に運転する。常に車重を意識していなくてはならないので気が休まる時がない。車が停止するのは、自身が寝る時である。

「禁煙パイポ」を使ってみた。最初はいい。口元の寂しさは解消できる。しかしこれは飾りのクラッチがついたオートマ車のようだった。

「ニコレット」ガムは思った以上に効果があるので驚いた。口内でニコチンを摂取するからだ。まずはタバコを口にするという習慣を取り去り、次にガムの数を減らしてゆくという2段構えの禁煙方法にも興味を持った。
「ニコレット」はトルクの太い低速エンジンの農耕車のようだ。爽快感はないが運転は簡単。ただしこの車、ガソリン食い。「ニコレット」は1粒¥100なのだ。

私の禁煙を知った友人Tからパイプを勧められる。Tはパイプ制作者である。
ネットで調べると、パイプは吹かすだけなのでニコチンは口内で摂取する。肺は安全。タバコのように紙が燃える余計な臭さがない。禁煙による口元の寂しさもないし、葉もそれほど高価ではない。

だがいい事ばかりではない。手間がかかる。ニコチンも取り込んでいる。
パイプって車なら何にあたるのか? それとも馬車? 

パイプは初めてではない。一見タバコに似ているが全く違う文化を持っている。葉をつめる行為、火を絶やさないテクニック、手入れ、持ち運び。気分転換に簡単に口にするにはちょっと面倒。おかげであまり吸わずにすんでいる。



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