*画像はアマゾンより
ツタヤでBDを借りてみる。このゴジラ、よく出来ていた。
■映画の手法
ドキュメントの中に役者が出てくるようなリアルなストーリーの描き方に好感が持てた。
■ハリウッド版ゴジラとは
ハリウッド映画を見ていると、西欧社会では必ず論理性が求められ、自然イコール神のような視点が持てないようだ。だからゴジラには生物学的根拠まである。この惑星の初元的な生命体であるゴジラが地球にバランスをもたらすという仮説になっている。
そして人類の築いた悪しき文明の産物、核は、やはりゴジラと同時代の怪獣ムートーの食料として扱われる。この怪獣がもたらす生態系のアンバランスに対して調和をもたらすのがゴジラという生物なのだ。
■ゴジラの登場とバトルシーン
怪獣ゴジラは、よく出来ていた。映画館で見たらさらにスゴかっただろう。エンターテイメントは見世物なのだから、かくあるべしである。
もともとゴジラの恐ろしさはキングコングの真似だ。それを真似なおしているのだから楽しめた。
怪獣ムートーとの戦いは、よくSF映画にあるパターンで新鮮味はないが迫力はあった。しかし人間型ではないので、誰か、戦いをフォロー、解説するキャラクターを登場させても良かったのではないだろうか?
戦いは長いし、攻撃力やダメージなどがかわかりにくかった。
■日本映画とハリウッド映画
初めに映画手法のことを書いたが、日本映画との大きな違いは、自然神や物神のような視点がないこと、ハリウッドに「大魔神」を作ってもらったらどうなるのか? ちょっと興味がある。
もう1つの違いは、一般市民の怪獣に対する視点が描かれていないこと。巨大イグアナが都市で暴れまくった、という風にならないように科学者達を登場させているが、彼らだけでは・・。
さらに1つ。日本のゴジラでは、名所がひとつひとつ破壊されるシーンが定番だが、それもわからなかった。エンターテイメントなのだから・・。
■次作にも期待
戦いが終わり、ゴジラは海に戻った。
最後に司令官は何を思ったのか、など突っ込みどころは多いが、前回のハリウッド版ゴジラがあまりにもひどかったので、期待しないでみた分、満足した。
ハリウッドにヒロシマやビキニに対する日本人の感情を描いて欲しいなど押しつけはしない。また家族の物語でもかまわない。次作も楽しみにしている。大エンターテイメントとして。
*私の感想はゴジラについてだけです。日本映画はハリウッド映画と比べると大きな欠点があると思っています。それは技術やスケールとは違うものです。いずれ機会がありましたら記述します。